あれこれ、日々に感じたことを書いていきます。

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2022.12.30

あれこれ964

Cities: Skylinesからの一コマです。気が付いたらバスの種類が増えていました。バニラが増えたのかもしれませんが詳細不明です。定員30名のしかなかったのですが、このバスは連結で120名も乗れます。コーナーも楽々と回れて優れものですね。見たことも無いし実在しているか疑問でしたが、北欧の映画に出てきたので実在しているのが分かりました。映画には2階建てのバスも登場しましたが、Cities: Skylinesでもしっかりと用意してありました。


2022.12.25

あれこれ963

浦上玉堂の寒林闖図のごく細部です。山中の庵に独居して滝を眺めながら詩を詠んでいるのでしょうか。152.7cm×77.0cmの縦長の大作で、実物では、この庵と人物ははっきりと認識できるでしょうが、印刷物だと大型本でも庵はともかく中の人物は見落としてしまいそうです。
李成の端正な作風に比べて自由奔放で画面が躍っているような感じの個性豊かなものですが、人物は李成と同時代を生きているような気がしますし、山と樹々だけの世界なので李成の生きていた時代の絵だとしてもおかしくない様な気がします。山水画って時代を超越しているのでしょうか。


2022.12.20

あれこれ962

年賀状用に李成の茂林遠岫図の部分模写をしています。去年は手持ちの出版物でして細部が読み取れず苦労しましたが、探せば見つかるものですね、今回はかなり細部がわかるものでやっています。パソコンに取り込んでモニターでみれば相当なところまで分かります。ただ、日本でいえば平安時代の作品なので傷みはあります。
画像は、そのごく一部ですが河口の大規模な楼閣か伽藍の場面です。山水画は画中に人物が多々登場します。ここにも居ました。浦上玉堂は江戸時代の画家ですが、隠士とか高士とかが山中の庵に独居しているのがこんな感じです。国も違い歳月も800年ぐらい隔たっていますが細部は変化していないのは驚きです。


2022.12.15

あれこれ961

12日に撮影したものですが、サイクリングの折り返し地点の少し手前です。雨模様などでうっとおしい日々が続きましたが青空の元走れるようになっています。さすがに寒いですが、まだ応えるほどではないです。海の青さが際立っていますが、陸地がもやっているのは寒いながらも暖かい証拠です。
大磯丘陵の左上は丹沢山塊、下は箱根の裾野から続く小田原から平塚にかけての市街です。手前の道路は真鶴道路で、台風だと波をかぶるようなところだったのでかさ上げされました。工事はどうするのか興味がありましたがかさ上げされた一車線をまず作り、迂回させて準繰りにかさ上げされました。そのため最後に広い中央分離帯が残ったのです。一つ一つを時間をかけて整備していたので土木屋さんは気が長いと思いました。


2022.12.10

あれこれ960

メリダクロスウェイ、わが愛車です。10年以上前の製品で4年前に中古で購入したものです。身体を動かさないと体調が悪くなるのです。それで家にあった小口径の電動アシスト車に乗っていたのですが本格的な自転車に乗りたくなって入手し走っています。初めのころは山の中に入ったり海岸の集落に降りたりもしていましたが、いつしか同じコースを往復20km、1時間強で走るようになりました。
ここはその折り返し地点です。サドルの上に写っている四角いものは「石橋山古戦場・佐奈田霊社入口」の看板で、右に遠く大山が見えています。
自転車も手を入れて、元の部品は、車体、シートピラー、ステムに後ブレーキで、ほとんど取り換えて楽しく乗っています。車体がピンクなのは小柄な女性向きのものだからだと思います。小生のプロポーションで停車時に跨がれるスポーツ系の自転車はこんなものしかなかったのです。


2022.12.05

あれこれ959

昭和30年に病死された岩本徹三氏の戦記です。3冊の大学ノートにびっしりと書き込まれたものが死後かなり立って出版されました。それを図書館で見つけて読んだのです。ノートの終わりに撃墜した機種と数が書き込まれていて202機もあり、B29も一機あります。驚異的な数字で、海軍の関係者は本人の申告数はそうであっても80機前後に判定するするのが妥当と書いているそうです。
激しい戦闘の正確な報告は困難で過大になるのもうなずけますが、この戦記を読むと、有利な位置から不意打ちし戦闘時間は短く最後まで見届けている場面が多いのです。あながち間違いではないかもしれないという気になります。また長時間やりあうと撃ち落される可能性が高くなりますし、劣勢での戦いは生き残るのは困難ですが、攻撃をかけてもすぐに雲の中に退避するなどして攻撃されないようにしています。多くの飛行機乗りが戦死した中で生き残れたのは偶然ではないように感じました。


2022.11.30

あれこれ958

Cities: Skylinesからの一コマです。Assetの建物で階段を登って入館するものがありました。玄関にはベンチがあって、ここで休む人もいます。芸が細かいですね。
驚くのは自転車の人です。常識では自転車から降りて階段を登りますが、このゲームではお構いなしに上っていきます。楽しいと言えば楽しいですね。


2022.11.25

あれこれ957

キクロテラ(ヒメマルケイソウ)の電子顕微鏡による画像を探したところ珪藻観察図鑑の中に種類は違いますがありました。それを模写したものです。
一枚の板を皿状に加工したのではないようです。二重になっていますね。隙間のところは仕切りを入れていると思います。開口部は、上面は細かい胞紋が規則正しく並んでいますが、内部は小さなものが中央にまばらにあり、周辺に大きなものが並んでいるようです。前回の黒点に当たるところはでっぱり部分で穴も開いていますが太くなっているでしょう。
前回の種も同様な構造だと思いますが、どう見ても二重構造のような気がしません。被殻の厚さが極めて薄いせいで立ち上がり部が写っていないのかしらん。などとも思います。


2022.11.20

あれこれ956

MWS珪藻プレパラートASK_01(池)から、キクロテラ(ヒメマルケイソウ)です。荒い画像で恐縮ですがごく小さい奴です。これを中心に撮ったのではなく群れている中にあったもので、撮影済みの画像を見直しているときに縁に大きな黒点があるのに気づいたのです。
構造物の規則正しさを持っているので傷ではないのは明らかです。なにか役割があるはずですが想像もつきません。電子顕微鏡の出番でしょうか。


2022.11.15

あれこれ955

MWS珪藻プレパラートKRS-TDP(沿岸)から、アクナンテスです。上半分は表面を、下半分は底を覗いたようなところです。生物顕微鏡の不思議さですね。ピント位置をずらすと絵ずらが変わってきます。
珪藻の説明には弁当箱のように上の殻と下の殻に分けられます。というのがあって、なんとなく薄い板を加工したようなものと思い込みやすいですが、実際はかなり複雑なようです。このアクナンテスも二重構造の壁に、大梁と小梁を縦横に渡した屋根をもった構造物を想像します。


2022.11.10

あれこれ954

MWS珪藻プレパラートMZK_01(池)から、キンベラ(クチビルケイソウ)とシネドラ(オビケイソウ)です。右下の黒っぽいところはキンベラの表面が良く写っているところを合成したものです。
他のところはシネドラも含めてピント位置は微妙ですね。殻内だと思うのですが結構複雑なもののような気がします。


2022.11.05

あれこれ953

Cities: Skylinesからの一コマです。有志の提供するAssetの全面ガラスの大型鉄道駅に、これもAssetの大型バスが停車場に接近しているところです。停車場には人が固まって百人ぐらい居ますが、すぐに次の列車が到着し同じぐらいの人が降りてきます。バニラのバスは30名定員なので処理しきれません。
ではどうするか、安直なのはMODを使ってバスの定員を増やせば可能です。それだとあまりにも芸がないので、Assetの大型バスを導入して定員もありえない120名に増やし乗り切りました。ずるいですね。


2022.10.30

あれこれ952

Cities: Skylinesでは、MODのFirst Person Cameraを導入して人や車にフォーカスするとそれらの視点の画面にすることができます。画像は商品配達中の車の視点です。積み荷を空にして工場に戻る途中で高速道路の橋梁にかかるところです。バージョンがv2.2.0になって移動体の情報が表示されるようになりました。中央に速度、左に上から、名称、目的地、現在位置。右に所属と積載量です。
むろん表示が邪魔になれば消すこともできます。使い勝手の改良を感じられる一例でした。


2022.10.25

あれこれ951

久しぶりにSteamを立ち上げたところCities: Skylinesのダウンロードがしばらく続きました。ソフトの大幅な改訂があったようです。Cities自体は立ち上がりましたが、保存したゲームが動きません。 ネットで調べるとMODが悪さをしているようです。なお調べると悪さをしているMODを調べるMODがあり早速導入しました。それによると、MODは有志が作っているので関心がなくなると保守が疎かになったり、手をひいたりするらしいのですが、その後を引き継ぐ人も出てきて非常に流動的なものだったのが理解できました。大本が大きく変わればMODも対処しなければならないのでしょう。
引き継がれたMODの交換や競合するものの削除など、数が多いのもあって二日目にやっと動くようになりました。Cities: Skylinesは制作販売者と利用者が協力し合って作り上げている稀有さを改めて感じました。
画像はAssetの鉄道駅ですが、ホームは無限に増設できるものの3ホームにしてみました。


2022.10.20

あれこれ950

16日から都美術館で新作家展が開催されています。画像は小生の出品作の一部です。三六のベニヤ板に白色塗料を塗って、鉛筆で下書き、筆と墨で仕上げたものです。線だけで描くのは白描画といって一つの手法ではあるのですが、彩色または濃淡がまだ描かれていないと思われたようです。未完成じゃねえの?ということですね。
15日が陳列、16日が初日で上野に出かけました。土日で人出は多かったです。コロナ以前に戻っています。白人もかなりいました。日本人は間違いなくマスクをしてますが、白人はノーマスクが多かったです。


2022.10.15

あれこれ949

MWS珪藻プレパラートKRS-TDP(沿岸)から。ブレバラートの解説は以下のようです。
「潮だまりから採取した小型珪藻を多く含む標本です。珪藻の精製度合いが高くきれいな視野を楽しめます。Berkeleya rutilansを中心とした種構成です。この珪藻は被殻が薄く極めて微細な構造がありますので液浸系対物レンズのテスト用標本として好適です。小型珪藻中心ですが精製度も高く珪藻も多いので,初心者から顕微鏡のプロまでお薦めできます。小型種の微細構造は上級者向けです。(KRS-TDP:相模湾東部・神奈川県)」

輪郭が濃いのはタブラリアらしいですが、輪郭の濃さは被殻の厚みに比例するのでこれ以外は極めて薄いのがよくわかります。


2022.10.10

あれこれ948

芥子園画伝山石譜模写です。

呉鎮の石
呉鎮の披麻皴は最も円熟しており、その円熟の中に若々しい素朴な感じがみられる。これは他の諸家の追随を許さないところである。

呉鎮(元、1280〜1354)
字は仲圭、号は梅花道人ほか。浙江嘉興の人。家は貧しかったが、書画にすぐれ、隠逸の生活をおくった。北宋の文人墨客にならった墨竹を得意とし、また山水は巨然の画風を学び、神気ありと称された。元末四大家の一人。代表作は、(漁父図)、(竹石図)(ともに、台北、故宮博物館)ほか。

31の6月30日に同じような絵柄ものを載せていますが、元本をみても違いはわかりませんでしたが、解説を読むとなるほどというような気にもなります。


2022.10.05

あれこれ947

芥子園画伝人物屋宇譜模写です。

詩思はハ橋の驢馬の背上で(孟浩然)
ハ橋のハの漢字は土編に雨の下に革と月です。堰堤を意味するようです。小生の環境下では表示されません。孟浩然は盛唐の詩人で「春眠暁を覚えず」の詩の作者だそうです。

征く馬は春草を望み、詩人は暮雲を見る

馬と驢馬の違いを明確に描き分けられないと模写失格ですが、微妙ですね。顔はなんとかなれど、大きさが今一つでしょうか。


2022.09.30

あれこれ946

芥子園画伝樹譜模写です。

雲林小樹法

このページには解説はありませんが。この前は、雲林樹法で大きな木が並んでいる絵があります。その解説の一部です。

雲林は側筆を多く用いて筆に軽快さや重厚さを見せているが、円筆(直筆)は用いなかった。側筆の長所は気高くすっきりしたところにある。


山石譜の「雲林石法」と同じような描き方をしているのが分かります。雲林の思いが画面全体から醸し出され、雲林の絵を見た人は確固とした画家の世界を感じることになるのだと思います。


2022.09.25

あれこれ945

芥子園画伝山石譜模写です。

雲林の石
雲林の石は関同を手本にしているが。関同が直筆(蔵鋒)で描くのに対して、雲林は側筆(露鋒)を用い、いっそう新鮮で潤沢である。いわゆる「先輩の短所を捨てる」である。


日本語訳を読んでも山水画の造詣が深くないと意味不明ですね。何言われているのかチンプンカンプンです。

岩の形を見ると、ごつごつした奇怪な岩ではなく、上が平らで穏やかな感じです。
ある本に、雲林は山水画を簡素化した代表的人物で、単純な構図にその透明で精神的な筆調が加わって、一種の幽遠で淡雅、清冽な境地が造られる。とありました。


2022.09.20

あれこれ944

暗黒世界を航海する方が宇宙船らしさがでるかもしれないなと思って撮影したワンカットで、特注のMWS放散虫プレパラートJ482からのものです。
暗視野で一方向からの光を受けて輝いているのは浮遊している感じがよく出ると思います。形も丸いし、アンテナが多数出ているポッドみたいな小型の宇宙船かも。スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」に出てきます。月で発見された謎の物体が木星に信号を出している理由を探る木星探査船の航海中に、船外作業をしていた乗組員が宇宙に放り出され、ボーマン船長がポッドで追いかけ回収して戻ると人工頭脳ハルが反乱をおこして入れてくれない場面がありました。なんとか戻ってハルを機能停止し木星に到達、新人類の誕生につながります。
映画の歴史も長いので、とっても古い映画ではないですが古い映画になりました。名画なので今見ても新鮮ですけどね。


2022.09.12

あれこれ943

小惑星帯を航海中の宇宙船MWSスリレラ号です。

そんなわけはありませんが、そう言いたい気分です。MWS珪藻プレパラートMZK-01(池)からのワンカットなのですが、このプレパラートはMWSの中では極めて異色です。というか、鉱石をこれだけ拝めるのはこれしかありません。


2022.08.30

あれこれ942

これは昔のスケッチを年賀状用にPCで色付けしたものです。あわただしく描いたラフスケッチなので勢いはありますが、芥子園の模写をした後では無駄な形しかないのを感じます。

スケッチの日付を見ると2004年12月19日でした。場所は真鶴岬のお林展望公園ですが、細かい場所は思い出せません。お林展望公園の前身は小田急が経営していた真鶴サボテンランドで、2004年1月5日に廃園しています。閉園した年の暮れに訪れていたのですね。光を通すドームの建物があり中央に立派なサボテンが群生しているのを回遊する形式だった記憶です。サボテンは迫力があり、台湾猿の猿山と孔雀園もあって楽しいところでしたが規模が小さかったので時代に取り残されたみたいです。

囲いが貧弱だったのか中に入り込んで歩き回り、ドームはなくなったものの猿と孔雀はまだいたのを思い出しました。その時のスケッチですね。


2022.08.25

あれこれ941

西洋流の教育を受けた人間の描く松はどんなものかと、昔のスケッチブックを調べたらありました。
「まなづる小にて」とメモしているので場所はわかります。周りがどんなところだったのか全く思い出せませんが、大事に育てられて形が整えられ、これ以上伸びないように管理されているのでしょう。
中段のところは手前に枝が張り出しているのがうまく描けていませんね。あいまいさが目立ちます。枝も塗りつぶしているのが多いですが、葉の陰になり黒ずんでいたのでしょう。
芥子園は立体を平面にし、枝も葉も多くを省略して大事なものだけを描いて、これは松だと明確にしているのでしょうね。


2022.08.20

あれこれ940

芥子園画伝樹譜模写です。

松の描き方
松は端正で気高い君子のようである。深淵に潜む若い龍のように遒麗な姿で幽谷に生えてはいるが、一種の気高いような雰囲気を具え、凛凛として近よりがたいものがある。このような気持を胸中に持って松を描けば、筆におのずから素晴らしい味わいが出る。

馬遠の松の多くは痩せて硬く、屈曲した鉄のような姿である。

山水画の松は特別なのがよくわかる文章です。それだけに画家は工夫を凝らして特色のある松を生み出すのだと思います。馬遠の松は厳しい環境で育っているのでしょう。素直に伸びた枝が折れてなくなりそこから方向を変えて新しい枝を伸ばしているので屈曲するのだと思います。激しい風雨に耐え雄々しく生き延びた松なのでしょう。


2022.08.15

あれこれ939

芥子園画伝樹譜模写から趙大年の松です。


趙大年の松は、多くは堂々と肥えていて、そのなかに奇古の趣がある。


この松は剪定され形を整えた庭木ではなく野生の松と思われますが、現実の松を写生したとは思われません。現実の松はもっと複雑で多くの枝があり、また絡み合っていますし、葉に至っては確かに針のようではあってもこの太さはありません。つまり、趙大年によって記号化された松なのでしょうね。


2022.08.10

あれこれ938

芥子園画伝樹譜模写、樹葉の描き方の続きです。


前回は、点葉(墨点であらわす樹葉)でしたが、今回は鉤葉(夾葉、輪郭をとった葉)です。他にもたくさんあって種々工夫されているのがよくわかります。
花鳥画のように精密に細部まで描き込む手法もありますが、山水画の基本は類型化された線描の形態を組み合わせて深遠な自然を作り出すのでしょうね。芥子園画伝を模写していると実感できます。


2022.08.05

あれこれ937

芥子園画伝樹譜模写です。初期の模写で解説文は省いています。今、見直すとへたくそなのがよくわかります。数をこなして見る目はできてきているようです。


樹葉の描き方
点葉(墨点であらわす樹葉)や鉤葉(夾葉、輪郭をとった葉)について、どの画家はどの樹葉を描き、どの樹木にはどの樹葉がよいかなどは、各々の樹木の描き方の中にすべて載せてあるから、ここでは一々説明しない。異なった点法でも、筆に任せて描くうちに無意識に似てくることも少なくない。このことはよくわきまえておくべきで、既成の法をただ守ればよいわけではない。


2022.07.30

あれこれ936

芥子園画伝樹譜模写です。
雑木の描き方のまとめ
これまで諸画家の樹木の描き方の標準となるものをとりあげて、基本的な体裁を示してきたが、いま、これを応用することを研究しよう。基本型と応用型は区別できないが、初学者がこれらの手法をよく理解できるよう、かりにその区別をしてみよう。例えば、種々の材料を揃え、人に料理をさせた場合。料理の達人ならば、その味加減よろしく各々の材料が活きてくる。あるいはまた。よく訓練された兵隊が静かに指図を待っていれば、すぐれた軍師の指揮は思いのままとなり、大きな戦果があがる。ちょうど同じようなもので、(雑木を描くには個々の樹木の)配合や抑揚があり、方向を互いに逆にして勢いをつけたり、同方向にして全体の形を整えたりする。
荊浩、関同、董源、巨然らの巨匠たちは、各自が苦心して、古人の筆法を自分のものとした。今日、画を志す者も各人が工夫して、これらの巨匠たちの筆法を習得すべきである。そうしてこそ、はじめて応用の妙が現れる。

范寛の春山雑木は、たいてい緑青を用いる。


2022.07.25

あれこれ935

MWS珪藻プレパラートBKK-02(池)の解説に「一部の種(Frustulia属)は油浸対物レンズのテストに用いることができます」と述べられている珪藻です。小型の珪藻で、通常、輪郭線と中央の二本の線しか見えないのですが、油浸の高解像度では白地のところに胞紋が見ることができるので、挑戦してくださいと言うわけです。
小生は油浸で試したもののまだ成功していないのですが、波長の短い照明を使えばより細かく解像できますから、青色LEDの照明を用いたところ成功しました。コントラストが強くてどぎつい画像ですが、これでやっと見えないものが見えてきたのです。


2022.07.20

あれこれ934

MWS珪藻プレパラートBKK-02(池)からのものです。
解説は「清水が流れ込む崖線下の池から採集した珪藻群集です。この商品も多様な種構成です。鉱物の除去がうまくいき,クリアな視界が楽しめます。
大型から小型までいろいろな珪藻がたくさん入っています。初心者から専門家までお楽しみいただけます。一部の種(Frustulia属)は油浸対物レンズのテストに用いることができます」です。
小さな種が多いのですが、中〜大型のものもちらほらあって色々楽しめます。このキンベラ(クチビルケイソウ)は、すっきりした状態で封入されているので綺麗な絵になりますね。大きさも233マイクロメートルあって堂々たるものです。
めずらしく計測したものです。縦横の寸法と胞紋の間隔を記載しています。


2022.07.15

あれこれ933

芥子園画伝樹譜模写です。
鹿角画法
これは最も趣のある画法で秋景色の林を描くのに適している。この場合、他の描き方による樹木を描きまじえない方がよい。また、濃墨を樹々の頂上に施せば、群鶏の中に鶴がいるようにひときわ目立つ。初春の芽生えの場合は、その上に草緑で点描する。霜の降りた晩秋の林を描くには、木と代赭で紅葉をところどころに加える。
蟹爪(かいそう)画法
筆の鋒先が露れる筆致で、書法でいう懸鍼(露峰ともいう。筆線の先が針のように尖る筆づかい)と同じである。蟹爪樹は、荷葉皴(かようしゅん)とともに使われる。両者とも鋭く尖った筆づかいによるからである。焦墨(濃い墨の渇筆)で蟹爪樹を描き、淡墨をその上に掃けば、煙林の景となる。また寒山を描く場合は、樹木の周囲を淡墨で暈(ぼか)す。
画伝の模写を始めたころのものです。2ぺージ分を解説文は省いて半紙一枚に描いています。枝ぶりに二つの方法があり、それぞれに名前を持っているのを知るのは鮮烈な驚きでした。


2022.07.10

あれこれ932

MWS珪藻プレパラートASK_01(池}からものです。同型のはカロネイスらしいですが、ピント位置が上のものを貼り付けてあります。その下にナビクラが傾いて居ますね。こんな風に重なっているのは散らしのプレパラートならではです。これをウザいとするか楽しいとするか人さまざまでしょうか。ウザいと思われる方はJシリーズがあるので心配はいりませんが。
このプレパラートは「河川敷近くの小さなたまり水(池)から採集した珪藻群集です。非常に多様な種構成で,何日みても飽きません。大量の粘土を除去する必要があったため,歩留まりが悪く,希少品です。
いろいろな形の珪藻がたくさん入っているため,初心者から顕微鏡のプロまでお楽しみいただけます。一部の種は対物レンズのテストにも用いることができます。 」の解説がついています。


2022.07.05

あれこれ931

MWS珪藻プレパラートMZK-01(池)からのカロネイスで、ピント位置が異なるものを合成したものです。 上は上面を見ているように写ったもので、下は底を見上げたように写っています。殻の厚みや内部に鉱物の破片が詰まっている様子がよくわかります。カロネイスは、淡水産着生種。河川や湖沼、池沼の流水、止水域など底泥から出現するそうです。
このプレパラートは「大きな池の岸辺から採取した珪藻群集です。大量の粘土が混入しており,大部分は除去したものの,まだだいぶ残っています(視野がきれいとはいえません)。他のプレパラートには入っていない種がいくつか含まれます。種構成は多様で大型種も混じるため,初心者から専門家まで楽しめます。」の解説がついています。


2022.06.30

あれこれ930

芥子園画伝山石譜五ページ目の模写です。

董源・巨然の石

これは披麻皴である。董源、巨然、および趙孟ふ、黄公望、呉鎮などはみなこれを描いている。その中には正面向きの石があって、あたかも鼻準(はなすじ)のようであり、これを"石準"という。黄公望はこれを最も好んで描いた。


披麻皴とは、別の本による説明では「柔らかい線で土質や山や丘を表現し、淡から濃へと重ねることで潤いをだす。線の長いものは長披麻皴、短いものは短披麻皴。」とあります。

石版の芥子園画伝は淡が表現されないので、これだけ見ているとわかりませんが、この画伝を手本にしていた人たちは何本も引かれているひだは淡く重ねられてるのを想像しながら見ていたのでしょうね。


2022.06.25

あれこれ929

Cities: Skylinesの有志の手で用意された地下鉄駅アセットの入口です。通常、駅と入り口は一体化しているのですが、このアセットは駅ホームと通路、入口を組み合わせて使うようになっていました。線路部分もあり、それぞれ形態の違いが何種類かありで全体の開発は大変だったろうと思います。デザインはやや古めの時代の感じですがすっきりしていて好ましいと思いました。
このゲームは昼夜が推移しますが、朝日を浴びている場面です。影もどんどん動いて楽しいものです。


2022.06.20

あれこれ928

芥子園画伝山石譜四ページ目の模写です。

"坡"をまじえて石を描く

黄公望や倪サンが描く石には、しばしば"坡"(上が平坦で斜面になっている石や地面)がある。見ているとそこに坐臥したくなる。水辺や竹林に、このような石を配置して隠子の訪来を待つかのようにする。むやみに奇山や怪石ばかりで人に気味悪るがらせるようではいけない。


2022.06.15

あれこれ927

最近捕まえたハムシです。体長1センチぐらいのハムシとしては大きくて、赤っぽく輝いているような感じの目立つやつでした。標本にしたものですから赤の色合いはかなり違います。上翅の中の血管が見えるので透明度があります。生きてるときは体液の色で鮮やかになるのだと思います。
漢字表記は赤頸長金花虫(アカクビナガハムシ)です。いつもながらしゃれているなぁと感心します。サルトリイバラを食草にしているそうですが捕まえた場所には確かにはえていたので食事に来た奴を捕まえたのでしょうね。運が悪い虫君でした。


2022.06.10

あれこれ926

芥子園画伝山石譜三ページ目の模写です。
小石のあいだに大石を、大石のあいだに小石をまじえる
樹木にその組み合わせがあるように、石にも組み合わせがある。樹木の組み合わせは枝ぶりにあり、石の場合は相互の脈絡にある。大小の石を囲碁の布石のように配するのがその組合せ法である。水辺の石は、いくつもの小石が両手をさし出して大きな母石にすがりつこうとしている。山をめぐる石は、大きな老石が手をのべて小さな孫石たちを引き連れているようにすれば、そこに石と石との脈絡が表現できる。元代の王思善は、「石を描くには、まず淡墨で描き始めれば変更も修正もできる。それからだんだんと濃墨を用いて仕上げてゆくのがよい」と述べている。また、「石を描く手法として、雌黄を墨に混ぜると、しっとりとした自然の色になる、しかし、雌黄が多すぎると、運筆がうまくいかない、ときに藍を墨に混ぜることもあるが、これもまたおもしろい」ともいっている。


2022.06.05

あれこれ925

芥子園画伝山石譜二ページ目の模写です。
石を描く筆の下ろし方、積み重なった形勢のとらえ方
前頁で石を描く秘訣として述べた「活」とは、石の三面を描き分ける前に、最初の一筆を下すときに磊落雄壮の気迫を持つことである。その一筆にはかならず抑揚があって、あたかも戯れる龍のようになる。まず淡墨を用いて石の外形をかたどり、さらに濃墨の渇筆でこの上に描く。石の輪郭は、左面が濃ければ右側はやや淡く、陰陽(かげひなた)や表裏を描き分ける。多数の石を描くのは、この方法を応用するだけのことで、ただ小さな石を大きな石のあいだにまじえたり、大きな石を小さな石のあいだにまじえたりする区別がある。さて石の輪郭が描けたら、そこに皴を加えると少しづつ妙味が出てくる。諸画家の皴法は種々あるが、石はそのあり場所に応じて適切に描き分ける。かりに或る一画家の皴法を用いて小幅を描く場合でも、石を山の頂上に配したり、また水辺に置くことなどによって、それぞれの形はさまざまにするが、しかし基となるのは、ここに説く一二の手法にほかならず、したがって他のことは述べない。
米氏の山は墨点で暈し輪郭をかかないが、輪郭を用いなくても、この三面の法はかならず踏まえている。これは、墨を幾度も塗り重ねて描き出すところが厳格だからである。


2022.05.30

あれこれ924

夜景じゃよくわからんよ。と言われそうなので昼間の様子もご覧ください。
街を拡大して、人口19万人まで行ったのですが、何故か15万人に減りました。外を歩き回る市民は9千名弱です。車は1万一千台くらいです。15万人でも20万人でも同じようなので、動き回るものは二万程度で抑えられているようです。MODやASSETもかなり入れたのでメモリが16Gで足らなくなりました。阿保らしいと思いながらも32Gに増やしましたが10万円もしない民生機でも膨大な処理が可能な時代に驚異と脅威を感じます。


2022.05.25

あれこれ923

前回のブルースクリーンの地下道は建築物で隠してしまうやり方ですが、階段のある地下道入り口にもできます。プロップといって階段や床そして壁が用意されているのでそれらを組み合わせると良いのです。やってみました。えらく時間がかかりましたが完成、この画像のように階段を上り下りしています。
夜の雨の場面ですが、人は傘を差さずに歩き回ります。日本人だと抵抗感がありますが白人は抵抗がないのかなとも思います。道路面には雨の跡ができますし、人も犬も艶が増して雨に濡れた感じになる芸の細かさです。よく出来たゲームだと感心します。


2022.05.20

あれこれ922

Cities: Skylinesで遊んでいる場合じゃないでしょう。絵を描かなくて大丈夫なの。といわれそうな今日この頃。
このゲームで熱が入るのが交通渋滞解消です。人口が増えるとともに車も盛大に走ります。人通りの多い交差点は大渋滞になり、その解消にシャカリキになってしまうのです。都市計画をしっかり作るのが真の解決策ではあるのですが、姑息な手段は信号の制御で、やりようによっては効果がおおきいですし、横断歩道を廃止する手もあります。歩道橋とか地下道で捌けば人は渡れます。試しに内部撮影のできる地下道を設置したところ、地面に青い区画ができて人が出入りしています。地下がどうなっているか確かめようと視点を動かすと地下道の入り口が見えます。家のないところに作ったのですが、すぐに家が建ちました。不思議な状態ですが、家と地下道入り口は共存できるのですね。ブルースクリーンが見えるのは不自然ですから隠さなければなりませんが、強引に建物を建てる方法もあるので大丈夫ですね。
かようなわけであの手この手と繰り出せるので楽しくなってしまい、ついつい遊んでしまうのです。 よろしくないですねぇ。


2022.05.15

あれこれ921

Cities: Skylinesの地下鉄駅は標準以外にいろいろな駅がアセットとして有志の手で用意されています。その中に構内でも撮影できるものがありました。そんなアセットで撮影した一場面です。ちょうどホームの両側に地下鉄が停車したところで乗客はまだ動き始めていませんが、すぐに降りてくる人もあり、乗り込む人もありの賑やかな場面になります。


2022.05.10

あれこれ920

Cities: Skylinesの標準仕様ではダメでも有志の提供するMODではトンネル内も撮影可能です。そのMODを導入して撮影した工業地区のトンネルの一場面です。
車道だけでなく歩道もついているので人が歩きます。工業地区なのであまり通行していないのが残念ですが通行人の目線です。


2022.05.05

あれこれ919

芥子園画伝山石譜一ページ目の模写です。
石の描きはじめは三面を分かつ
人を見るとき、かならず"気"(生気=精神)と"骨"(骨格=身体)とについていうが、石は天地の骨であり、そして気もその中に宿っている。だから石は雲根"(雲を発生させる根源)であり、気のない石は死石に過ぎない。それはちょうど精神のない肉体が朽ちた屍であるのと同じで、まさか死石を文人画家の筆に描かせるわけにはいくまい。したがって、気のない石を描くなどもとよりできないが、気のある石を描くことは補足できないものを捉えるわけだから、まさに難事中の難事である。それは胸の中で、女かのように石を練り、石マニアといわれた米ふつを指の上に操るほどの器量がなければ、とても手に負えるものではない。しかし私は、それはかならずしもむずかしいことではないと考える。 思うに石には三面がある。三面とは、つまり石の凸凹の深浅と陰陽(かげひなた)を考えあわせ、高低の配置を工夫し、厚薄を加減し、また、礬頭(一群の小石)、菱面(尖った石)、負土(石を被う土)、胎泉(水に浸かった石)などに及ぶまで、すべての石の形態に熟達すれば、"気"もその形態に従って生じてくる。石を描く秘訣は多言を要しない―それは「活」(生きている)の一語につきる。


2022.04.30

あれこれ918

5mmぐらいの小さなハエです。普通のハエと違うところが多々あります。触覚がまっすぐ伸びていますし、口器が針状になっています。向きも前向きで珍しいと思います。背中の丸みも大きくてユニークです。ここらはどちらかと言えば蚊的です。
オドリバエの一種のようですが、獲物を足で抱え込んで鋭いくちばしを差し込み体液を吸い取る肉食の隅に置けないやつらしいです。
サイクリングの折り返し地点に叢があるので休憩がてら昆虫を探します。近年減ってしまったのか見つけられないことも多いのですが、さすがに暖かくなったので多少見れます。ここのところカメムシがいくつか出てつがっているのを見ます。この虫も28,29日と続けて捕まえました。繁殖するには一度に現れないとね。でしょうか。


2022.04.25

あれこれ917

ある東洋画の書籍に、「塊を表わすのに面と線は異なる。面は展開したあとの存在する形を表わし、線は面が展開してきた究極であるとともに展開している運動も表わす。」と言うのがありました。難しくてわかりません。東洋画の特徴は線であり、面にはないらしいですが、洋画に比べて立体感を伴っていないのは確かで、洋画の教育を受けた身で絵を描くとどうしても立体感が出てきます。平面化して描くのは至難です。
春季新作家展出品作の顔は線を意識して描いていますが、全体は立体的で線はありません。体も線主体で描くと画面構成も変わってくるはずです。
この年になって今更ですが東洋画に惹かれている今日この頃なのです。


2022.04.20

あれこれ916

コロナは収まりそうにもありませんが、だんだん平常の活動になっています。18日は新作家春季展の飾りつけに銀座まで行きました。電車の込み具合もかなりあって、全員マスクをしていますが普通に戻ってきているなと感じます。
絵は殆んど描かない日々です。展覧会があるのでやむなく描くというところでしょうか。この絵も着手が遅れてやっと間に合う始末でした。こんなことではいかんと思いますが、ついつい楽な方に傾き怠けてしまいます。


2022.04.15

あれこれ915

春先の桜はいつ見ても楽しくウキウキさせられます。真鶴道路の旧道は昔ながらの道なのでしょう。細い街道がうねうねと続いて小田原から湯河原、熱海へと繋がっている様子が目に浮かばれます。
根府川、真鶴間は桜の古木が点々と見られます。道際なので枝が切り詰められるので幹の太さがひときわ印象深いです。
桜も散ってしまいましたが、そんな道沿いの桜です。この近くに沢があるのですが、普段は水の流れていないような小さなもので、橋になっているのも感じられないほどですが、「萩の尾橋」という雅な名前がついているのでしょうね。その昔は茶屋があって旅人を慰めていたのかしらんなどと妄想してしまいます。


2022.04.10

あれこれ914

25日で電車が写っている所を道路から撮ったものです。この上は石橋山合戦場跡地で石碑が立っています。ミカンもわずかに残っているのが黄色い点々でお判りいただけると思います。その脇の小屋根が二つ付いている建物はミカンの保管庫でしょうね。換気を十分にして保管したものと思われ、よく見ます。この建物の向こう面はくずおれているので放置されたのがわかります。なっているミカンも手入れされている様子はなく商売用のものではないでしょうね。悲しいけれども、これが日本の現実で農業ばかりでなく工業も似た状況になっているようです。


2022.04.05

あれこれ913

ミカン畑は無くなったわけではなくまだ続けているところもあります。真鶴道路の旧道は桜の古木がたくさんあって春は楽しみです。そんな古木の根元でミカンの無人販売です。店を構えて大々的にやっているところも何ヶ所かありますが、一袋百円のこんなささやかなのも楽しいですね。


2022.03.30

あれこれ912

光人社「独ソ大戦車戦 クルクス・史上最大の激突」からの図と要約です。
1943年7月12日に赤丸のプロホロフカで、ソ連軍約850両、独軍約700両の戦車が激突し夕方までに両軍とも300両以上を失いソ連軍は撤退しました。独軍は戦場を支配したもののそれ以上前進する力はなく、すぐさま、ソ連軍の全面的な反攻が始まり11月6日のキエフ解放に繋がります。
クルクス突出部に動員された兵力は
ソ連軍 総兵員数1,337,000人 火砲20,000門 戦車・突撃砲3,306両 飛行機2,650機
独軍 総兵員数 900,000人 火砲10,000門 戦車・突撃砲2,700両 飛行機2,050機の膨大なもので、ソ連軍は数か月をかけて増強に努め独軍を上回る兵力を集積し、相手の攻撃を受けとめ消耗させてから反撃する作戦で、その通りになったわけです。 第二次世界大戦でソ連は二千万人の犠牲者を出しているそうですが、独ソ戦のすさまじさは圧倒的です。 白色人種は、戦争ばかりしている戦争好きな人種で戦い方も徹底しているような気がします。戦いに使うエネルギーを平和に使えば世界は明るく豊かになるのになぁとため息が出ます。
赤く塗ったところが7月5日に始まった独軍の進出した地域です。


2022.03.25

あれこれ911

「花の命は短くて・・・」ミカン畑跡の桜はたちまちに散ってしまいました。という風にやろうとしたのですが、長持ちする品種も混ざっていたようです。残念。
ここは撮り鉄の名所のようです。この位置から少し下がったところに、望遠レンズをつけたカメラを設置してトンネルを出てくる電車を待ち受けている人をよく見ます。ちょうど電車が来たので入れてみました。桜主体なので電車はおまけですけど、電車中心にするには線路に入らないといけませんが、この後ろは少しカーブしているので良好な撮影位置になっているようです。たった一点の撮影位置なのでしょう同じ位置に入れ替わり立ち代わり撮り鉄がきます。


2022.03.20

あれこれ910

芥子園画伝樹譜の模写です。
劉松年は雪が積もった松をしばしば描いた。淡墨で周囲を暈(ぼか)し、松の葉はまず墨筆でまばらに描き、さらに草緑をところどころに施す。その幹には淡い代赭で方暈(かたぼ)かしにし、上半分は塗り残して雪が積もった感じを表現している。

解説文は淡墨をも用い、草緑に代赭と色にも触れているのでこの線で描かれた絵とあいませんが、初版は清朝初期の康煕年間で木版刷りで彩色も多いものだそうです。

淡墨と色彩を失った後世の石版による複刻が多数出版されているのは、筆法と活きのよい筆の勢いをよくわからせてくれるかららしいです。東洋画は線が中心なのでしょうね。


2022.03.15

あれこれ909

春先に東海道線で東京に出るときは、車窓からこの早咲きの桜が群舞しているのを見るのが楽しみでした。今はほとんど東京に行くこともなくわずかな間だけのもので車窓から見ることもなくなりましたが、サイクリングで通っているのでじっくり見ることができます。 石垣を積んで平坦地を作っているので、もとはミカン畑だったのでしょう。そのあとに、桜を植えたものと思われます。線路沿いなので、粋な計らいをして多くの人を楽しませているわけです。うっとおしいことばかりですがほっとさせられますね。


2022.03.10

あれこれ908

MWS教育用プレパラートE-P1からのコバンケイソウ(スリレラ)だと思います。前回と同じ時に撮影したものです。全てが初見で熱中して見ていました。何も知らないので次々と現れる様々な形に自然の豊かさを実感していたのでしょうね。


2022.03.05

あれこれ907

MWS教育用プレパラートE-P1からのものです。コロナ騒ぎは確実に負の影響があり何事も活動が鈍っています。今回のも珪藻を撮り始めたばかりのものです。今も変わらないような絵しか撮れていませんが良く撮れていますね。ビギナーズラックというものでしょうか。
コバンケイソウ(スリレラ)だと思います。殻が二つに割れたのでしょう。正面と側面が同時に見れる珍しい場面です。けれども当時はわかっていなかったでしょうね。なにか変だなと思いながら撮ったか、たまたまだったかでしょう。


2022.03.01

あれこれ906

昆虫のことは何も知らないに等しかったのに「あれこれ」に載せるので捕まえては観察しスケッチしてきました。ホントの虫好きは屋外を走り回るのでしょうが、それはなしで実体顕微鏡下で生きたものを観察したり解剖したりするのがメインですが驚かされることが多かったです。ここのところ休眠状態で困ったものですが、昔の記事を読み直すとその驚きが蘇ってきます。
今回の写真はその一つです。普段は引っ込んでいる口器がにょきっと出てきて唇弁と言うらしいですが口先を器用に動かして水を吸っているのを見たときは唖然としました。


2022.02.25

あれこれ905

Cities: Skylinesは、地区によっては資源があって、産業特区指定すれば開発できます。農業、林業、鉱業と石油産業の4種で鉱業と石油は枯渇するのですが、すぐになくなるらしいので枯渇しない設定にしてあります。いつまでたっても操業できるわけです。
そのように設定して大規模に開発した結果、区域外にでる貨車が大量に発生し身動きが取れなくなりました。
図の点線の右側が区域外で、青く霞んでいく中に貨車が消えていくのですが消え去る速度より押し寄せるのが多くて詰まってしまうのです。列車を捕まえて消すことができるので、消していましたがキリがなく、なにかないかと考えたのが線路を伸ばすことです。バニラでは区域外は操作できないのですがMODを導入するといじれます。これでもかと言うくらいクネクネと帰り道を伸ばしたので、なんとかなったようです。頭の体操にはなったようですが、絵を描くのはしんどいので、つい遊んでしまいます。


2022.02.20

あれこれ904

昔、NHKで「雪舟  画聖と呼ばれた男 」が放送されて録画しました。記憶にあるのは、四季山水図巻または山水長巻の中に俳優演ずる雪舟が入り込み、延々と続く路を辿るというものです。デジタルならではの素晴らしい合成が印象的でした。最近見直すと、すっかり忘れていましたが、ところどころ立ち止まり漢詩を詠じていました。この場面は、李白に会って「なぜこんな碧深い山中に棲むのか」と尋ねているところです。
名画をいじるのは不敬のような気もしますが、絵の李白にビデオの雪舟が親しく尋ねるさまは実に自然ですし、漢詩の挿入も、東洋での絵と詩の深いかかわりを感じさせます。移り変わる自然と人の営みを楽しみながら旅する雪舟の姿も、なにかほのぼのとして、いいなぁと思いました。


2022.02.15

あれこれ903

Cities: Skylinesは人がたくさん動き回ります。それぞれ名前もあり住む建物もあり、成長もするらしいです。

街に出かけてビルの中に入ります。なかには建物内部が見えるのもあります。だいたい立ちっぱなしでじっとしているだけで、商品を見て回ったり店員が対応するなどはしません。さすがに無理ですよね。適度に居て出ていくわけですが、建物を壊すとどうなるか試したのが今回の画像です。

土埃が舞い上がり、蜘蛛の子を散らすように出ていきましたが、予定より早く出ていったところでしょうか。落ち着いたものです。

中が見えないのはどうかと、隣と、その隣二軒を壊しました。最下段は二軒目ですが、どうも纏まっていたようです。団子になって出てきました。それと積み重なって居たのか上の方にもいました。

街に活力があるのか、すぐに再建が始まりました。

恐れ入りました。ですね。


2022.02.10

あれこれ902

Cities: Skylinesで郊外の火山らしい山裾に高速道路を走らせたのですが、尾根筋のところはトンネルにしました。
トンネル内は有志で可視化できるようになっているのですが、残念ながら高速道路はそうなっていませんでした。
一部の道路が対象のようです。いくつか試したところ、3車線の一方通行路で可視化できました。速度が遅くなるのですが、速度指定もできるのでトンネル内で80km/hにしました。やったね!です。
下段が出口のところです。

いまいちだなと思うのは雨の処理です。どうも画面の前面に降らせているようです。それも場所はお構いなしなのでしょう。天井があって雨が落ちてこないところにも盛大に降っています。
もう一つは天候と連動していないようです。晴天でも降る時があります。この場面でもそうでした。

改善の余地がいろいろありそうですね。


2022.02.05

あれこれ901

この先で真鶴道路に接続する旧道のタイヤ跡です。できてから二週間程度になります。4本のタイヤ跡なのでダンプの後輪で間違いないでしょう。ここは急斜面を切った道路ですが見通しが良くてスピードを出したくなるようなところです。しかし、何故か張り出した斜面があつてそこが狭いので実は危ないところなのです。ダンプは中央線をはみ出さないと安心して通れません。そのように通過しようとしたところに対向車が突っ込んで来て慌てて避けるもブレーキをかけないと斜面に当たるという状況ではないでしょうか。
あづき色のダンプが小さく写っていますが馴染みのダンプです。ここを常時使っているダンプ達は下りでは上り坂を上がってくるダンプを幅の広いところで停車して待つなど穏やかな運転をしています。この場所で対向車とすれ違うようであれば待ち受けるはずですが、どうしたのでしょうね。ここをあまり使っていないダンプとか、猛スピードの対向車だとかを思い浮かべてしまいます。


2022.01.30

あれこれ900

この頃、昆虫をいじっていないなぁと保存しているのを引っ張り出して撮影し、深度合成した玉虫です。マスダクロホシタマムシと言うらしいです。体長1cmの可愛らしいものです。記録を見ると、2019.5.23 根府川です。
すっかり忘れていましたが3年ほど前の出来事です。サイクリングの帰り道、根府川駅前のきつい坂道をふうふう言って登り切っても、緩い坂がしばらく続きます。その緩い坂の途中で何かが飛んで来て顔に付きました。それがこの玉虫です。びっくりしましたが滅多にお目にかかれない虫だったので嬉しかったですね。すぐ自転車を止めて容器に入れ持ち帰りました。玉虫君には災難、小生には幸運でした。


2022.01.25

あれこれ899

北宋・王希孟(1096-1119)が描く青緑山水「千里江山図」です。実物は北京故宮博物院にあり、天地51.5cm長さ1191.5cmの絹の絵巻です。これは天津人民美術出版社制作の巻子仕立ての印刷物ですが、天地が38cmあってかなり大きいです。印刷原稿がピンボケなのか細部があいまいですが、全体像がつかめるのは貴重です。
巻末の蔡京の跋文で、作者は徽宗皇帝の指導を受け18才でこの絵巻を描き、献上された作品を宰相の蔡京に与えたことがわかります。夭折してこの作品以外は残っていないようです。
この場面は人の気配もほとんどなく水面もわずかな山岳地帯ですが、この前後には道が連綿と続き、集落や楼閣が点綴し、人の営みもそこここに見られる変化に富んだ場面が繰り広げられます。理想郷を表現したのでしょうか、彩色の豊かさもあって優美なものだなと思いました。


2022.01.20

あれこれ898

浦上玉堂の「深林絶壁図」模写ではありません。
177.5×64.8cmの堂々たる墨画で、昭和9年に重要美術品に指定されています。右が全体、左が中央にすっくと伸びた松の上部詳細です。

西洋画の教育を受けた現代日本人は、東洋画の平面性や視点がどんどん移っていく空間の捉え方になじみがなくなりこのような絵には戸惑いを感じると思います。

ましてや、このような構成の絵を描くのは至難の業でしょう。


2022.01.15

あれこれ897

加齢とともに頭の働きが悪くなっているのですが体も運動しないと不調になります。犬がいるときは散歩を良くしました。今はいないので自転車です。真鶴道路の旧道は山の中腹を縫うような道でアップダウンを繰り返してハードな道ですが、車は少なくて暢気に走れます。
唯一安心できないのはカーブです。しかもたくさんあって後ろからの車がとっても気になります。ついにバックミラーをつけました。効果絶大でした。振り返ることなく近づいてくる車がわかります。慎重な車は追い越さず付いてきます。乱暴なのは追い越します。もっと乱暴なのはググっと寄って来て追い越していきます。ほんのわずかな時間で直線になるのですから待てばいいのにと思いますが減速するのが嫌なのでしょうね。
今日の画像は、そんなカーブのところで消えてはまた現れるブレーキ跡です。少ない車だとは言え、真鶴には採石場と跡地の残土処分場があってダンプがひっきりなしです。遭遇したことはありませんが、突然カーブに現れるといい調子で飛ばしている対向車は大慌てになり、その証拠を路面に残すのでしょう。あちこちのカーブに見られます。


2022.01.10

あれこれ896

芥子園画伝樹譜の模写です。

王叔明(王蒙)は、山頂の遠い松を描くのに、つねに好んでこの描き方を用いた。松が千本も万本も群がり立って、果てしがないほどである。しかも半ばは点苔の効果に用いられ、よく山の形態の表現に役立っている。

東洋画の特色に各個体の特異の点を見るのではなく類型的のものを見ていることがあるらしいです。ここに挙げた松は王叔明が実際の松をよく観察し遠景に適するよう類型化したものというわけです。

前回の「茂林遠岫図」の部分模写でも山頂に限らず樹木は李成が類型化したものが描かれているはずなので明快な形が見られなくてはいけないのですがあいまいなものになっています。反省点なのですが、細部もしっかり見分けられる模写元の画像を探せなかったのが悔やまれます。


2022.01.05

あれこれ895

今年の年賀状は、李成の「茂林遠岫図」の部分模写です。
李成(919-967)は五代から宋初の人です。新藤武弘訳の芥子園画伝では「儒者の家柄の出身で、五代後周の枢密使王朴に招かれて開封にのぼったが士官を遂げず、淮陽(河南)の客舎で醉死した。遥かな山水の眺望に士大夫の高邁な理想を象徴した"平遠山水"の画風を創始した。とあります。
世俗的には恵まれていなかったようですが、とても重要な画家で後世に多大の影響を与えているようです。

逆境に人は鍛錬されるとか。乱世に育ち辛酸を舐め、より深く魂を磨き、人の心に沁みとおる幽玄で深遠な絵を生み出せたのではないかと思います。
模写元の印刷された絵は細部が読み取れないようなものだったせいもありますが、あいまいなところが多いですし、描きこみすぎて微妙な調子は描けずに黒ずんでしまいました。最下段の旅人の状態も理解できなかったのですが描き進めるうちに、水深の浅い川を渡っているところがわかりました。岩上の人が次の人を引き上げ後続は馬に乗った主人と馬の口取りと荷物持ちだと思います。橋があるのが当たり前でしょうが、そうでないのは何故かと思いをめぐらすことになりますね。


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